IT・医療・エンジニアリングといった業種では、高い専門性を持った人材の獲得が求められます。正社員だけでは安定した人材の確保が難しいという場合に、派遣社員を雇用することを検討している企業もあるでしょう。そこで今回は、IT・医療・エンジニアリングなどの専門性が必要とされる業界の派遣社員の活用方法についてご紹介していきます。
専門性を持った派遣社員の活用方法
ではここからは、IT・医療・エンジニアリング等の専門性を持った派遣社員の活用方法について見ていきましょう。
事前に依頼したい業務を明確にしておく
労働者派遣法という法律によると、事前に派遣会社と結ぶ 労働者派遣契約以外の業務を命じることは禁止されています。つまり、派遣社員に仕事を任せる場合には、事前にどの分野のどのような業務を依頼するのかを決めておかなければいけないということです。特にITや医療などの専門性が必要となる仕事の場合、具体的に決めておかなければどのスキルを持っている方を派遣として受け入れればいいのかが決定できないケースが多いです。より詳細に業務内容を明確にしておくことによって、スムーズに派遣社員の方に働いてもらうことができるでしょう。
派遣社員が行っていい業務かどうかを確認する
派遣社員は、労働者派遣法においていくつかの業務に実施が禁止されています。この指定されている業務を任せることはできないので、事前に確認して業務内容を決める必要があります。特に病院や診療所での医療関連業務に関しては制限が設けられているため、医療系の業務を派遣社員に任せたいと考えている方は、事前に確認しておいた方がよいでしょう。
求める条件に合う派遣会社を選ぶ
労働者派遣法によると、事前に派遣社員に履歴書や職務経歴書を提示させたり、面接を行って自社の業務にピッタリの人材を採用することは禁止されています。つまり、事前に派遣会社にどのような人材を必要としているのかを伝えたら、その後は派遣会社側が選定した人材が働くという流れになるのです。そのため、自社が求める条件をきちんと派遣会社側に伝えて、最適な人材を紹介してもらうことが重要となります。ただ、ITや医療といった専門職の場合、なかなかピッタリの人材が見つからないことも多いです。より適切な方を雇用したい場合は、専門性が高くて求める条件に合いそうな人材が登録しているケースが多い派遣会社を利用するといいでしょう。
より自由度の高い働き方を提供する
専門性の高いスキルを持っている方の中には、自分のスキルを活かして自由に働きたいと思っている方もいます。特にITや医療の分野は常に人手不足となっている企業が多く、働き手の方が有利になっています。より能力の高い人材を獲得するためには、自社の業務内容はもちろん待遇に魅力を感じてもらう必要があります。そこで特に重視したいのが、自由度の高い働き方です。時給や仕事内容を変えることは難しいですが、より働き手が働きやすい環境を整えておくことによって、ここに行きたいと派遣社員の方に選んでもらえる可能性を高めることができるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?派遣社員の方にきてもらう場合には、こちらで人材と直接接点を持って採用することはできません。そのため、より最適な人材を獲得するためには、事前に自社の業務内容を明確にした上で、最適な人を紹介してくれる派遣会社と契約する必要があります。また、専門性の高い派遣社員の方にきてもらえるように、魅力的な待遇を設定することも重要となります。ITや医療の分野は業務内容が多岐に渡るため、より具体的にすることによって失敗するリスクを減らすことができるでしょう。