企業で不足している人材を確保するために派遣社員を採用するというところもあるでしょう。以前は事務職がメインとなっていましたが、最近は専門職を派遣する企業も増えてきており、自社では足りていない専門性を補充することで大幅に事業展開を行うことが可能となってきています。そこで今回は、専門性を持つ派遣社員の役割についてご紹介していきましょう。

専門性を持つ派遣社員の役割

専門性を持つ派遣社員が多く採用されているようになったのは、以下のような役割があるからです。そこでここからは、派遣社員が担う役割について詳しく見ていきましょう。

一時的に不足した人材の補充

自社で必要なだけの人材を雇用していたとしても、産休や育休等で長期的に離脱することになったり、急な退職により人材が足りなくなってしまうことがあります。このような際に不足した人材を補充しようと派遣を活用する企業は多いです。不足している部分を正社員で埋めようとすると、採用までに時間がかかってしまいますし、休んでいた社員が戻ってきた時にリソースがあまってしまうことになります。ただ、派遣社員であれば人材が不足する時期や繁忙期の時だけ補充することができますし、即座に受け入れることができるため、現状をすぐに変えることができる点が魅力となっています。

強化したいジャンルの人員確保

現在の事業の中で力を入れたい分野がある場合、そのジャンルに特化した専門性の高い人材を採用する必要があります。ただ、専門性の高い人材を採用するためには時間がかかるので、思ったようなスピード感で事業を進めることができないケースも多いです。しかし、派遣であれば、派遣会社が派遣元企業に最適な人材をすぐに紹介してくれるので、現在の事業の改善をすばやく行うことができます。その上、採用にかかるコストもカットすることができるため、経費を抑えて事業展開を実施できるのもメリットです。近年は派遣会社も専門性の高い人員を育てるために、さまざまなセミナーを実施したり、特定の分野の方を積極的に登録してもらうための工夫を行っています。このようなことから、専門性の高い人員を採用しやすい環境が整っているため、自社にあう派遣会社を見つければすぐに人員の確保ができます。

新たに開始する事業の人員確保

企業の生存戦略の1つに、現在とは違う分野の事業を実施するというケースがあります。特に近年は新型コロナウイルスの影響もあり、業種変更を余儀なくされたという企業もあるでしょう。このような場合には、その分野に特化した人材が必要となります。自社のリソースで足りない場合、派遣で専門性の高い人員を受け入れれば、すぐに新たな事業をスタートすることができます。派遣会社によっては、チームごと派遣してくれるというシステムもあるため、その場合は管理を行う必要がない点もメリットです。派遣の採用方法も多岐に渡るため、自社に合うスタイルを探すといいでしょう。

まとめ

いかがでしたか？以前は、専門性の高い人材は自社で正社員として雇い、コア業務を任せるというやり方が当たり前でした。しかし、最近は派遣で専門的なスキルを持った人材を確保することによって、より早く事業展開を始めるというやり方がメジャーになってきています。よりコストを抑えた上で、自社のスタイルに合った採用方法を選ぶことができるので、企業によってはお得になるでしょう。派遣会社によって登録している人材の特徴が異なるので、自社に必要となるリソースがいるかどうかをしっかりと吟味して、派遣会社や派遣方法を選択することが重要となるでしょう。